放射線から身を守るには

放射線はなぜ、どのように危険なのか

放射線を大量に浴びるということは、どういうことなのでしょうか。
実際に放射線は人間の目に見えませんが、理解しやすくするために、いささか乱暴ではありますが、便宜的に極細のレーザー光のようなものと考えてみることにします。
(一般にイメージする可視レーザー光とγ線は電磁波という観点では同類ですが、波長とエネルギーの強さが異なります)

我々は、311以前の世界でも、常に自然界からの放射線を微量に浴びています。それらは、0.05μSv/h程度と言われています(場所によって異ります)。

 

 

しかし、311以降、関東でも場所によっては0.5μSv/h以上、さらに福島県は、1μSv/hを超える場所もできてしまいました。
上記に、0.05μSv/hの自然放射線を浴びている様子を図示しましたが、これが、0.5μSv/hになると、10倍のγ線の雨を浴びていることになります。

さて、それがいったい、どのように問題になるのでしょうか。

放射線の中でも、特にγ線(ガンマ線)は、人間の体を通り抜けていきます。γ線はきわめて”細い”(正確には電磁波として波長が短い)ため、人間の細胞のほとんどを透過していきます。透過していったものは、人体に何の影響も与えませんが、ときどき運悪く、細胞に当たります。

 

さらに、この細胞の中を拡大していくと、DNAが現れます。ここでも、やはり多くのγ線はDNAとDNAの間を透過していきます。γ線はきわめて”細く”具体的には、原子の、原子核と電子の間を通過するほどの”細さ”です。しかし、時々運悪くDNAをヒットします。

 

じつは、放射線に対して生体で最も防護すべき標的はDNAです。放射線はDNA主鎖切断や塩基への障害を起こします。鎖切断は一本鎖切断と二本鎖切断の二種類があります。前者の一本鎖切断は正確に修復が可能ですが、後者は修正エラーや修正不能を起こし、突然変異や細胞の死に結びつくといわれています。また、塩基への障害は直接に、あるいはDNAの誤修復などを介して、種々の突然変異をひき起こします。これは発ガンに関与したり、遺伝的影響に関係したりします。

放射線から防護すべき標的はDNA

もうすこし、噛み砕いて説明します。γ線がDNAをヒットすると、その部分が破壊されます。DNAはいわば人体の設計図です。人体の設計図が破壊されるわけですから、おかしなものを作ってしまうことがあります。それが、いわゆる”がん細胞”と呼ばれるものです。

私達は、日ごろから放射線の被曝をしています。たとえば、自然放射線を出す物質のひとつであるカリウム40は、食品の中に含まれていますから、私達は、日ごろから内部被曝も外部被曝もしています。

なぜそれでも全ての人が、すぐにガンになるわけではないのは、私達の身体には、壊れた遺伝子を修理する機能が備わっているからです。

そのため、多少の被曝では、影響を受けにくいと考えられています。しかし、被曝量が多くなると、壊れる遺伝子の数が多くなって、ある一定の水準を超えると修理が間に合わなくなってしまう可能性があるという仮説を多くの専門家が支持しています。

だから、あまり沢山の放射線を浴びるべきではないと考えられています。

一度に100ミリシーベルトを超える放射線を浴びると、ガンになる可能性が、被曝がない時に比べて、ちょっとだけ高くなると言われています。さらに、浴びれば浴びるほど、右肩上がりで確率が上がっていきます。
ただし、100ミリシーベルトより少ない場合はどうなるかわからない(厳密には統計的に有意な結果が確認されていない)というのが現実のようです。

どうなるかわからないなら、少ないに越したことはない、ということで、311の前までは、一般人は、人工放射線のよる被曝量を、1年間で1ミリシーベルト以上の人工放射線を浴びないようにしましょうと法律で決められていました。

さて、我々はどう考えたらよいのでしょうか。

放射線の影響による危険性を少しでも減らすためには、いくつかの注意が必要です。

まず、内部被爆に関しては、放射性物質を含んだ食品を体内に取り込まないことが一番です。

次に、外部被爆に関しては、放射線量の多いところに行かない、それが現実的に難しい場合は放射線量の少ない場所にいることが肝心のようです。

たとえば、家の中は、屋外に比べて、γ線の影響が小さくなります。
特に、コンクリートでできているマンションなどは、厚くて重いコンクリートがγ線を遮ってくれるので、室内の線量は低くなっています。
でも、マンションのコンクリートでは、全てのγ線を止めることは、残念ながらできません。また、ガラス窓はγ線をほとんど透過させてしまいますし、アルミのシャッター・雨戸でも期待するような効果はありません。
γ線の透過力はものすごく強いのです。
とはいえ、屋外にいるときに比べればγ線の数は多少は減ります。

木造の建物は、ほとんどγ線を遮ることはできません。
屋外に比べると、γ線の数は減りますが、コンクリートほどの効果は期待できないようです。

γ線は、ブロックするのがとても難しいと言われています。
紙や木は、簡単にすり抜けてしまいます。
しかし、紙よりはアルミ。アルミよりは鉄。鉄よりは鉛の方が通り抜けるγ線の数が少なくなると言われています。

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